準公務員の立ち位置になる看護師

がんセンターは全国に16ヶ所ありますが、どのがんセンターも公的な病院ばかりです。そのため、以前は勤務する看護師も公務員でしたが現在は運営方法が変わり、公務員ではなくなりました。しかし、待遇の内容に変化があまりないことから、「準公務員」と呼ばれています。国や県の公務員と同等の扱いなので、福利厚生が充実しているのが魅力でしょう。産休や育休なども民間病院より手厚く受けられるので、看護師にとっては嬉しいことです。

一方、公的機関なので基本給は民間病院よりも低めになります。しかし、昇給していくので確実に給料はアップし、ボーナスも出ます。また、特別な資格を持っていることでさまざまな手当がつくため、スキルアップの意欲も高まるでしょう。特別な資格としては、「がん看護専門看護師」や「がん化学療法看護」、「乳がん看護認定看護師」「緩和ケア認定看護師」「がん性疼痛緩和」といったものがあります。意欲を持つ看護師には資格取得をバックアップしてくれる制度があり、資格取得に向けて無理なく成長していくことが可能です。

ただ、がんセンターで働くうえで求められるスキルレベルは高くなります。医療機器も最新なので、看護師でも常に使えるようになっておかなければなりません。そのため、日頃から勉強して、最先端医療についていくための努力が必要です。スキルアップを自ら積極的にできるのであれば、看護師として充実感を得られる職場と言えるでしょう。